The smart home hype
2019年8月7日にアップロードされたBBC Business Dairyの記事についてのブリーフメモです。
スクリプトはありませんが大まかな和訳を紹介しています。
粗々で仕上げていますので内容と合っていないところはあるかもしれませんが、リスニングや英語学習の参考にしていただければ幸いです。
記事名:The smart home hype
■ hype(háip):誇大広告
【ポッドキャストの内容】
Ed Butler(BBC)
スマートホームは実際workするのか、そして安全なのか?
参考:コーンフレーク社サイトhttp://www.cornflake.co.uk/
Jane(BBC)
(2014年の取材)
インターネットにつながれたガジェットたちの展示の様子。
パナソニックのスマート化粧鏡は、試作品であるが、肌の状態を診断。しわの状態に合わせ冷蔵庫にあるものからトリートメントを提案してくれる。必要な材料が冷蔵庫に無かったら鏡のボタンを押して購入できる。
このように家の中でのコネクティビティは進化してきていて、LGのhouse systemもその一例。家を出るときや帰ってきた時にはライトを消したり付けたりしてくれる。気分に合わせてBGMをかけてくれることも。
Ed Butler(BBC)
とても魅力的ですよね。
2014年から5年が経ちましたが、こういうガジェットは今どこにあるのでしょう。
まだ展示レベルなのか、それともどこかでは実用化されているのか。
■ seductive(sidʌ́ktiv):魅力的な
Henry Shepherd(From the company Cornflake。住宅向けhigh-endのインターネット技術を提供)
(Ed Butler:(同社のショーホームを訪れ)全体的に言って、どういう種類のテクノロジーが搭載されることが望まれている?)
初期はハイエンドな映画館。だんだんスケールダウンしてきて、照明、冷暖房管理、自動で動くパネルやドア、セキュリティーなど家のものに。つまりインターネットで動くものはなんでも。
声の命令とボタン一押しで照明が変わる部屋の紹介。
指示の設定をしっかりしておけば基本的には全部voice-activatedで動く。その技術的な方法はいくつかあって、アレクサやグーグルホームみたいにIOT機器を使ったりマイクロフォンをコントローラーに埋め込むんだり。
(Ed Butler:いろいろな機能が使えるわけだが、家を新しくデザインしてシステムを導入することになる?)
改修などすることが多い。今はまだWi-Fiが不安定なこともあるけど、5Gやデバイス同士のワイヤレスネットワークでもっと良くなるだろう。
■ refurbish(rifə́ːrbiʃ):~を改装する ■ retrofit(rètroʊfít):~を改良する、据え付ける
(Ed Butler:みんなはInternet of Things(IoT)について色々言っていて、この5年ぐらい、家はどう変わっていくのだろうと考えている。今見たようなインタラクティブなスマートホームは、どの程度すすむのだろう?)
スマートホームとは何かを定義するのがとても大事。Google homeなど我々が現在使っているデバイスは、命令ベースで動くもの=命令と動作が一対一対応。
スクリーンをクリックするだけで何でも済ませられる、というのが今までの「スマート」
これがスマートホームになってくると、予めプログラムされていなくても私たちが日常ですることを予測できるようになってくる、というのが「スマート」になってくるかと。言わなくてもやってくれる、というのが。
(Ed Butler:うーん、概して、これはアレクサやグーグルシステム、Siriなどに入っている技術だね?)
(ここでアレクサが声に反応して動き出す)
Aから始まる女性の名前を何気なく言ったらアレクサは反応してしまうことも。
■ by and large:概して
(Ed Butler:…皆こういうのが欲しいのか?)
個人的には欲しいけど、でも適切な抑制措置がないと少し怖いかもしれない。
信頼性も弱いところがある。例えば、風邪のときの声はちゃんと聞き取ってもらえなかったり、自分の声にはよく反応するけど妻のはダメだったり(逆もしかり)。
Ed Butler(BBC)
Henry氏にはまた後で登場していただく。
2018年までに、IoTのグローバル市場は500億円に達した。悪くはない。世界のたくさんの国をカバーしているが、ほとんどがグーグルネストなど限られた特定のものに集中してる。一つ一つは小さい技術でも、それを集積すると4,5年で市場規模は2倍になるだろうと言われている。しかし企業がIoTに払っているお金の3/4は、役に立たないモノに使われているという。
Bryan Solis(Principal analyst and futurist at tech research firm Altimeter in California)
■ principal(prínsəpəl):主席の ■ futurist(fjúːtʃərist):未来学者[研究者]
今、Amazonとかアップルとかグーグルとかの会社は、インターネットに接続できる顧客対応型デバイスにたくさん投資している。
■ double down on:~に倍掛けする
選択肢を増やすため中央管理の機能を作り出すことに気付いた。日常的にやっていること(の質)がより高められ、相互に関連しあえる。声や映像などのデータも接続させようと。アップルホームやAmazonのアレクサ、Googleもcentralized dashboardを開発するなど。各社で競争が起きている。着るモノ、話しかけるモノなど「あなたの接続性」のために。
(Ed Butler:革新的な技術の話で市場を開拓しているようだけど、誰がそんなのを欲しいと思っている?)
うーん、アーリーアダプターみたいに「とにかくそれを持たなきゃ」みたいな人もいるね。
(Ed Butler:でも多くの人にとって生活が変わるようなテクノロジーは周辺的に思えるのでは?)
ライフスタイルの問題だと思う。自分はいわゆるスマートホームに住んでいる。便利になったこともあるし、今までは無かったタスクもできたが、つまり慣れた。
■ peripheral(pərífərəl):周辺的な(そこまで重要ではないというニュアンス)■ scorcher:とても暑い日
(Ed Butler:IoTとスマートテクノロジーは違うものか?スマートテクノロジーは進化の途中。音声認識のシステムは、ハイエンドの企業でさえ良し悪しがある。従来の遠隔スイッチ(リモコン)とそこまで変わらないのでは?)
- hit and miss:でたらめな、良かったり悪かったり
もちろん、AIも従来のテクノロジーを引き継いでいる部分はある。
ただ、よりスマートな家に近づくには、人々がやっている繰り返しの作業をパターンとして観察しオーダーメイドしくれるようになる。
例えば、冷蔵庫の決まった位置にある牛乳の量が少なくなったかどうか見てくれ、指示せずとも新しい牛乳を注文してくれる、など。
(Ed Butler:IoT革命が誇大広告されている限りでは、スマート冷蔵庫が、要らなくても牛乳を注文してくれる、というわけだ。)
■ thermostat:サーモスタット。冷蔵庫などで使われている温度調節器
Ed Butler(BBC)
BryanはIoTには輝く未来があると考えている。では、ロンドンの道行く人々はどうでしょうか?
女性
(問いに対し)Google homeとNestを使っている。アプリで操作しとても便利だけど、24時間自分の声からデータが集められ分析されているのはちょっと。
でも便利だからやめられない。そういう気持ちは押し殺す。
男性
(問いに対し)そういうのは欲しくない。
Ed Butler(BBC)
プライバシーとセキュリティ―に言及する人は多い…。
インターネット接続の機器でスマートヴォイスをオンにしておくことは、どれぐらい安全なのか安全はどれくらい保証されるのか?
そして顧客は、自分のニーズや好みが企業によって調べられることが本当にうれしいのでしょうか?
Shepherd氏は、この懸念がテクノロジーの実装に躊躇してしまう要因の一つと説明。
■ hold back:抑止する
Henry Shepherd(From the company Cornflake)
プライバシーが懸念事項であることは確か。
私の意見ではあるが、壁のボタンを押したり離れたところまでいったりする負担を取り除くため、声で指示し操作していくことが主流になっていくだろう。
(Ed Butler:スマートテクノロジーがあなたの顧客のデフォルトになるまで何年かかると予想している?)
最大10年。
本記事の概要説明(BBCより引用)
Has technology really made our homes better? Ed Butler talks to Henry Shepherd from the company Cornflake, which installs high-end smart home systems in London. So why haven't more of us installed the latest technology? Brian Solis, principal analyst and futurist at tech research firm Altimeter in California explains.
■ high-end:高性能 ■ principal(prínsəpəl):主席の ■ futurist(fjúːtʃərist):未来学者[研究者]