ネイティブ発音に近づく英語のフラップT⑬:automatically, mathematically, pragmatically

これで英会話も安心
フラップTをマスターしてネイティブ発音に近づこう!

このブログでは、カタカナ母音を使って発音記号を「カタカナで見える化」し、英語を紹介しています。カタカナ母音は、身近なカタカナ表記なので直観的、また英語の音を「見る」という新感覚が刺激になり、曖昧だった整理進むことで印象に残りやすく、記憶定着促進されます。

今日は、タイトルにもあるとおり、フラップTの音について取り上げたいと思います。これは簡単に言うと/ t /の音が弱い/ d /に変化するものです。ネイティブがウォーター(water)を「ワォーラー」とか「ワォーダー」って言っているのを聴いて「空耳?」と感じたあの音です(笑)

それではまず、フラップTの音になっている言葉をカタカナ母音で紹介したいと思います(フラップTの音はグレー色で示してあります)。動画紹介後にはフラップTの解説もしてありますので、そちらも合わせてチェックしてみてください。

automatically :自動的に、無意識に
Right when we see anyone, whether we think about it or not we are implicitly, automatically making judgements about how warm and competent that person or thing is.(implicitly:暗黙のうつに competent:有能な)

画像1

Unconscious Bias at Work — Making the Unconscious Conscious
(1:08~、再生ボタンを押せばすぐ始まります)

sortable:並び替え可能な
Evolution by natural selection is a mathematically precise theory.(Evolution by natural selection:自然淘汰による進化 precise:正確な)

画像2

Truth vs Reality: How we evolved to survive, not to see what’s really there | Donald Hoffman
(6:20~、再生ボタンを押せばすぐ始まります)

pragmatically:実際には、現実的には
...you need to be pragmatically pessimistic. What I mean by that is you need to define all the worst-case scenarios in terms of financial loss...(pessimistic:悲観的な define:定義する)

画像3

Tim Ferriss's Top 10 Rules For Success (@tferriss)
(8:05~、再生ボタンを押せばすぐ始まります)

フラップTってどんな音?

フラップTとは/ t /が弱い/ d /に変化した音です。弱い/ d /の音とは、daddy/ ˈdædi /の2つ目の/ d /の音と同じです。ではそれはどんな音なのでしょう。
まずですが、/ t /、/ d /に共通する特徴は何でしょう。答えはどちらも破裂音という点です。この2つの音は、舌先で息をせき止め(閉鎖)、閉鎖を開放(破裂)して発音します。①の手順はさらに、①-1:閉鎖する、①-2:その閉鎖をキープする、の2つに分けることができます。
daddyの1つ目の/ d /は①-1、①-2、そして②すべての手順を踏んで出されるしっかりとした/ d /の音です。しかし、2つ目の/ d /は、舌先が一瞬だけ歯茎にタッチし、①-1:閉鎖はあるものの(しかしそれも非常に弱い)、①-2:閉鎖をキープすることなく、②:そのまま開放して発音します。これがフラップTの音です。
フラップTは/ r /の音と違うんですか」、という疑問を持っている方も多いと思います。非常に近い音ですが、決定的に違う点があります。それは、息を(一瞬でも)せき止めているか、そうでないか。/ r /の場合、舌先は歯茎に絶対タッチしません。/ r /とはそういう音なのです。音が弱まりはしても、フラップTは一瞬閉鎖が起きる点で/ r /と同じではありません。
フラップ(flap)とは、を「パタパタと羽ばたかせる」様子を表した単語ですが、舌先がパタっと歯茎にタッチする動作(一瞬の軽く弱い閉鎖)をうまく表現しているなぁ、と思います。

/ t /がフラップTになる条件
英語では「t between vowels」とも言われますが、母音に挟まれかつアクセントを伴わない場合、フラップTの音になります。waterのように一語に入っている場合もあれば、get upのように次の音につながる形で現れる場合もあります。

いかがだったでしょうか。waterを/ t /で発音することは全然間違いではありません(が、よりイギリス英語の音に感じられます)。しかし、フラップTの音を知らないと、ネイティブと会話を続けるのはかなり難しいのではないでしょうか。逆に言えば、あらかじめそういう音として知っておけば、案外聴き取れるものです。フラップTの音になっている単語はたくさんあるので、これからも紹介していければと思っています。

今日も見ていただきありがとうございます。コンテンツがおもしろかったらフォローいただけると嬉しいです。

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