この英語聴き取れますか⑳：ウェらポールナぃトゥゲラキ

このブログでは、カタカナ母音を使って発音記号を「カタカナで見える化」し、英語を紹介しています。カタカナ母音は、身近なカタカナ表記なので直観的、また英語の音を「見る」という新感覚が刺激になり、曖昧だった音の整理が進むことで印象に残りやすく、記憶定着も促進されます。

ということで、今日はニック先生の動画を紹介しながら、よくある脱落や連結の型についてカタカナ母音で解説していきたいと思います。ニック先生の動画はとてもわかりやすくて、実際ネイティブがどう発音するか解説されているので、とてもありがたい動画です。それでは見ていきましょう。

今回は英語の歌詞からです。歌で英語を勉強するのも一つの方法ですよね。ニック先生も洋楽が好きな人は英語の発音が良い人が多いと紹介しています。耳コピは難しいけど発音を確かめながら洋楽で英語を勉強してみたいという人は、今回の動画と、私のはてなブログでも洋楽の歌詞紹介をしていますので、そちらも活用してみてください。
今日紹介するのは、Daft Pankの一曲です。これまでに紹介してきた脱落や連結がたくさん使われているので、聴き取れるかトライしてみてください。

（0:19～、再生ボタンを押せばすぐ始まります）

正解は[ We're up all night to get lucky ]でした。聴き取れましたか。この曲はDaft Pankのヒット曲「Get Lucky」です。2013年にリリースされ、ボーカルにはファレル・ウィリアムスが参加しています。
get luckyは「ついている」という意味ですが、ここでは「クラブで運よく女の子と出会う」というニュアンスがあります。
be upは「起きている」状態のことです。似た表現にget upがありますが、これは「起きる」という動作を表しています。動画でも、お母さんに「get up、起きなさい」と言われ、子どもが「I'm up、起きてるよ」という風に使うと紹介されています。
all nightは「一晩中」という意味です。up all nightで、「一晩中起きている」という意味になります。

それでは脱落や連結などの音声変化をカタカナ母音で分析してみましょう。
・we'reはwe areの短縮、/ weər /。次のupと連結して/ we_rʌ /
・upとallが連結して/ ʌ_pɔːl /
・night to：nightの/ t /はストップ音、または完全に脱落することもよくあります
・get lucky：/ t /は脱落

聴き取れますか ⑳-01

それではもう一度聴いてみましょう。

（8:14～、再生ボタンを押せばすぐ始まります）

いかがだったでしょうか。
曲の中では「up all night」を使った他の表現も使われています。そちらも一緒にチェックしておきましょう。

She's up all night to the sun：to the sunで「朝日が昇るまで」
I'm up all night to get some：get someもget luckyと同様「女の子と出会う」というニュアンスで使われています
She's up all night for good fun：for good funで「楽しむ」
I'm up all night to get lucky.
発音：
・She's upは連結して/ ʃi_zʌp /
・I’m upも連結して / ai_mʌp /

こちらはShe's up、I'm upの部分がすべてWe'reに入れ替わった歌詞です。
We're up all night to the sun.
We're up all night to get some.
We're up all night for good fun.
We're up all night to get lucky...

それでは全部合わせて聴いてみましょう。

聴き取れますか ⑳-02

（10:41～、再生ボタンを押せばすぐ始まります）

いかがだったでしょうか。ある程度型で覚えていけば、音がつながっていたり脱落していてもリスニングはかなり楽になると思います。発音記号では覚えられないし、カタカナで書くと細かな音の違いが曖昧になり、結局音が再現できないという人は、カタカナ母音で直観的に覚えていくことをおススメします。