トンルン首相:カムアン県・サワナケート県視察他(3月26日~27日、新型コロナウイルス関連)

3月26日~27日にかけて、新型コロナウイルス(COVID-19)の対応状況を確認するため、ラオスのトンルン・シースリット首相は、カムアン県とサワナケート県を視察しました。
同視察他、新型コロナウイルス関連についてラオス首相府が報じた記事(3月26日~27日分)の概要は次のとおりです。

2020年3月26日の記事:トンルン首相、カムアン県の友好橋で新型コロナウイルスの対応状況を視察

3月26日午前、トンルン・シースリット首相は対策本部とともにカムアン県第3ラオス・タイ友好橋を訪れ、新型コロナウイルス対策状況を確認。また、同県タケーク郡の一時隔離センターに指定されているナーボー村小学校も視察した。
視察結果概要
・3月20日~25日かけて7,300人以上(中国人4人、タイ人1,230人、ラオス人4,072人、ベトナム人2,008人)が同友好橋を経由し入国。
・ラオス人入国者の滞在先は次のとおり。カムアン県3,993人、ボリカムサイ県41人、サワナケート33人、チャムパサック県と首都ビエンチャンでそれぞれ2人、サイニャブリ県1人。
・入国者の健康をチェックし、症状がある者は県病院で隔離・経過観察している。
・発熱のない者は、県内78カ所のセンターで経過観察を行っている。
・ベトナム人は健康チェックの上帰国させた。
・COVID-19の症状と見られる4人を確認し、3人は陰性、1人は検査結果待ち。
・現時点でカムアン県での感染者は確認されていない。

トンルン首相
は、第3ラオス・タイ友好橋経由で入国した者は、公益のため、当局に協力し、措置のとおり、14日の隔離措置・経過観察に応じるよう求めるとともに、彼らの忍耐力を鼓舞した。
画像1画像2画像3引用元:
http://laogov.gov.la/activities/pages/news.aspx?ItemID=1422&CateID=5

2020年3月26日の記事:ビアラオ社・新型コロナウイルス支援に20億キープを寄付

3月26日午前、ビアラオ社は首相府を訪問し、新型コロナウイルス対策のため支援金20億キープをラオス政府に手渡した。

送付側:スントーン・ポムマチャック・ビアラオ社長
受取側:ソムディ・ドゥアンディ新型コロナウイルス対策本部長(副首相兼財務大臣)

ソムディ対策本部長は、支援金はCOVID-19の対応策に貢献するとし、政府と国民を代表して謝意を表明。
スムトーン社長は、「弊社は政府の対応策を厳守している。全職員には感染拡大の予防策について研修を受けてもらい、自衛行動を取るよう呼び掛けている。関連情報の共有も迅速に行っている」と述べ、同社の対応状況を説明した。
(写真右:ソムディ対策本部長 左:スントーンビアラオ社長)画像4画像5引用元:
http://laogov.gov.la/activities/pages/news.aspx?ItemID=1423&CateID=5

2020年3月27日の記事:トンルン首相、サワナケート県の友好橋で新型コロナウイルスの対応状況を視察

3月26日午後、同日のカムアン県視察に続き、サワナケート県第2ラオス・タイ友好橋(サワナケート・ムクダハン)を訪れ、新型コロナウイルス対策状況を確認。また、一時隔離センターに指定されている同県カイソーン・ポムウィハーン市ソーク村小学校も視察した。
視察結果概要
・3月20日~25日かけて16,000人以上が同友好橋を経由し入国。
・入国者の健康をチェックし、症状がある者は県病院で隔離・経過観察している。
・発熱のない者は、県内15郡154カ所のセンターにて14日間の経過観察を行っている。
・現時点で、サワナケート県内でCOVID-19の症状と見られる6人を確認し、いずれも陰性。

トンルン首相は、経過観察を行っている方々に、公益のため、措置のとおり当局に協力してもらうよう求めるとともに、彼らの忍耐力を鼓舞した。画像6画像7画像8引用元:
http://laogov.gov.la/activities/pages/news.aspx?ItemID=1424&CateID=5

2020年3月27日の記事:中南部県における新型コロナウイルスの対応状況

3月27日、サワナケート県にて、トンルン・シースリット首相は議長を務め会議を開催。新型コロナウイルス(COVID-19)が世界的に流行し、隣国から多数のラオス人労働者が帰国する中、感染爆発を阻止すべく、これまでの対応状況をレビューした。対策本部及びボリカムサイ県からアッタプー県までの関係者も参加。

会議の結果概要
・現状のブリーフィング
・中部地方(ビエンチャン除く)でのCOVID-19感染者は確認されていない
・各県の準備状況:良好(予算措置、当局人員・医療従事者の配備、受入医療機関・隔離施設の準備など)
・フェイクニュース、誹謗中傷を流布し社会の混乱を起こす違法者は厳しく取り締まること
・各県は県民に対し、自己防衛を促し、衛生管理に注意し、社会益のため協力するよう働きかけること
・各県は、地元用・地方国境の閉鎖、大規模集会の中止、不要不急の外出自粛など、政府発出の措置を効果的に実施すること
・カムワン県、サラワン県、ボリカムサイ県、サワナケート県、チャムパサック県経由でタイから帰国した70,000以上のラオス人労働者については、情報収集、健康確認、隔離、支援を行うこと
・大量の労働者が帰国したことで、初動においては対応が不十分であるなどい困難を抱えた県もあったが、地方当局らの責任ある行動により正常化しつつある

トンルン首相の発言
・ウイルス阻止のため、かつて国難を救った戦いの時の如く団結力を強化すること
・人員、知識・能力、備品などの準備状況を見直すこと
・効果的かつ迅速な支援を受け入れるため、国際協力すること
・今後の蓄えも見越し、供給が不足しないよう食料生産に取り組むこと
・情報は社会に広く正確に共有し、ラジオや拡声器など、機器が不足しているコミュニティーには手配すること
・各県は、より高いオーナーシップを持ち、トップからの指示のみに頼り待つだけということは絶対にせず、必要な措置については提言すること
・各県は、各郡・村に対し、社会の支援・協力を得るよう指示すること
・センターなどで自己隔離している者への支援を行い、14日間の経過観察(必要時はそれ以上)が実施されるように取り組むこと
・物価管理、自己隔離、社会混乱の解決、閉鎖中の国境管理、集会・ラオス正月行事の開催の制限など、既出措置の実施状況を見直し、さらなる厳格化が必要ないか調べること画像9画像10画像11引用元:
http://laogov.gov.la/activities/pages/news.aspx?ItemID=1425&CateID=5
こちらもおすすめ
ラオス首相府記事 カテゴリーの記事一覧
JETRO和歌山:投資ミッション in ビエンチャン
ラオス首相府記事まとめ:2020年2月16日~20日
ラオス首相府記事まとめ:2020年2月21日~29日
最緊急通知・ラオス首相府発出:コロナウイルスによる肺炎流行の予防・管理・対策について