ラオス:首相命令06号の実施状況、課題点について協議

トンルン・シースリット首相は、4月6日、首相府にてテレビ会議を開き、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大防止の対応について協議した。首相が議長を務め、閣僚、対策本部、ビエンチャン特別市長、各県知事らが出席した。

画像3

会議では、首相命令06号(COVID-19感染防止、流行阻止にかかる対応策の強化)の実施状況その他の措置問題点などが報告された。
報告によると、各県は政府が発出した措置の実施にしっかり取り組んでいる一方、医療備品、マスク、手洗い用石鹸、治療薬、その他医療備品、医療従事者、隔離施設が不足しているなど、同首相命令の実施においていつくかの課題もある。
(会議の様子を報じるLao National Televisionの動画)

トンルン首相は、中央・地方の対策本部、関係セクター、各県の活躍を称える一方、気を緩めることなく対応していくため、次のとおり述べた:
1 COVID-19の感染拡大阻止のため、厳重な隔離のお願いなどについての国民の理解・協力を得るべく情報発信を継続すること。
各個人は、家族、社会、国のため責任ある行動をとること。
2 国境は厳重に管理し、外国人の入国を禁止すること。輸出入の輸送については、厳重な措置の下許可される。
対策本部は、外務省らと連携し、国境の開閉を管理すること。
外国と接している県は、相手国の県と協議し、帰国するラオス人労働者の14日間の隔離など、感染拡大の防止策実施について協力すること。

3 隔離施設が不足しないよう自宅隔離を実施している者は、家族、社会にうつさないこと。
4 中央で取りまとめ、支援物資として届いたマスク、手洗い石鹸、アルコールなどは、不足している県や遠隔地域の人々に配ると同時に、引き続き医療物資などを支援してくれる者を募ること。
各県は、友好国及び国際機関からの支援については、一元管理のため対策本部に申し出ること。

5 対策本部は、不足している医療備品について、透明性をもって調達し、各県に配布すること。
6 ビエンチャン特別市及び各県は、商品の価格を適正な水準に安定させ、不足のないよう備蓄を進めること(しかし買い占めは行わいこと)。また、食糧供給の安定及びCOVID-19の危機後に備え、関係省と連携し、自給的な農業生産を進めること。
県、郡は、首相命令06号のとおり、各自で判断し、農業やその他至急の用件に限り人々の外出を許可すること。

7 国内物流は、禁止しないものの、厳重な措置が講じられる。生産、商品在庫に余裕がある県は、不足している県に分けること。
8 特に医療分野における支援、成功例の共有が得られるよう、友好国、国際社会と協力関係を継続すること。
政府の方針に資するべく、支援提供を表明している国際機関からの協力が得られるよう、プロジェクトの策定を続けること。

9 関係セクター及び各県は、COVID-19の感染拡大防止のため、首相命令06号の実施における課題の解決に取り組むこと。
10 対策本部は、WHOの規定に従い、ラオスにおけるCOVID-19の感染症危険度について評価し、国民に周知すること。
(トンルン首相)

画像2

画像3

引用元:
http://laogov.gov.la/activities/pages/news.aspx?ItemID=1430&CateID=5

ラオス首相府記事 カテゴリーの記事一覧 
JETRO和歌山:投資ミッション in ビエンチャン
ラオス首相記者会見:新型コロナウイルス初感染と対応策(3月25日)
首相命令:ラオス全土における外出禁止令、4月1日~19日
 
最緊急通知・ラオス首相府発出:コロナウイルスによる肺炎流行の予防・管理・対策について