この英語聴き取れますか？④：いでぃぺんざんわちゅわなどぅ

ネイティブの発音って、音がくっついたり脱落したりして、聴き取るのが難しいですよね。でも、どんな音かわかっていれば聴き取れる音もけっこうあります。型で覚えておくことは大事です。
このブログでは、カタカナ母音を使って発音記号を「カタカナで見える化」し、英語を紹介しています。カタカナ母音は、身近なカタカナ表記なので直観的、また英語の音を「見る」という新感覚が刺激になり、曖昧だった音の整理が進むことで印象に残りやすく、記憶定着も促進されます。

ということで、今日はニック先生の動画を紹介しながら、よくある脱落や連結の型についてカタカナ母音で解説していきたいと思います。ニック先生の動画はとてもわかりやすくて、実際ネイティブがどう発音するか解説されているので、とてもありがたい動画です（笑）それでは見ていきましょう。

ではさっそく聴いてみましょう。なんと言っているか聴き取れますか。

（0:18～、再生ボタンを押せばすぐ始まります）

正解は[ It depends on what you want to you ]でした。聴き取れましたか。「あなた次第」「（あなたが）何がしたいかによるね」という意味です。とても便利な表現なので、型で覚えてしまいましょう。それではカタカナ母音で音のつながり、脱落などについて解説したいと思います。

/ t /の音は2段階方式
It dependsのように/ t /と/ d /が連続すると/ t /は聞こえず/ d /だけ発音されているように感じます。/ t /、/ d /の音はどちらも調音点（発音のさせる場所）が同じです。また①息の流れを「閉じる」、そしてその閉鎖を②「破裂させる」、という2段階方式で発音します。調音点を変える必要がないので、/ t /は①の閉じる音、その状態をキープし②破裂させて/ d /の音を出す、分解するとこうなります。
発音のしやすさから/ t /は①閉じる音だけを出せばいい、ということです。また、語末が/ t /、/ d /の場合もこの閉じる音だけ出せばOKです。
こういった発音の仕方は、/ p b /、/ k g /の場合でも同様です。それでは他の型も含めてニック先生と練習してみましょう。

いでぃぺんざんわちゅわなどぅ-01 (1)

いでぃぺんざんわちゅわなどぅ-01

（2:57～、再生ボタンを押せばすぐ始まります）

子音が母音につながる
これもよくあります。depends on / dipendz_ɑn/が/ dipend_zɑn/になります。/ z /の音が音節を越えて次の/ ɑ /と手をつなぐ感じです。

Onの発音
Onの発音は / ˈɑn /ですが、特に強調しているわけではない場合、曖昧母音の/ ən /になることが多く、depends onも/ dipend_zən/になりがちです。それでは動画で練習してみましょう。

いでぃぺんざんわちゅわなどぅ-02

（3:20～、再生ボタンを押せばすぐ始まります）

what + youでワチュ
what youのように/ t /と/ juː /が連続すると、/ t /でも/ juː /でもない/ tʃuː /になることがあり、相互同化といいます。/ juː /は弱くなると/ ju /と短くなり、/ tʃu /になります。同様にdon't you、didn't you、want youなども同化します。

want toでワナ
want toはwannaと書いてワナです。他にも未来を表すgoing toはgonnaでガナ、trying toはtrynaでトゥライナなどがあります。tryは/ trai /と発音しますが、しばしば/ tʃrai /と発音されることがあります。これらの音声変化はあまり深く考えず、発音のしやすさから、「簡単な型になった」程度に理解し、そのまま覚えてしまえば問題ありません。それではカタカナ母音を見ながらwhat youと併せてニック先生と練習してみましょう。

いでぃぺんざんわちゅわなどぅ-03

いでぃぺんざんわちゅわなどぅ-04

（4:40～、再生ボタンを押せばすぐ始まります）

最初から全部つなげるとこうなります
[ It depends on what you want to do ]

いでぃぺんざんわちゅわなどぅ-05

（5:54～、再生ボタンを押せばすぐ始まります）

では最後にもう一つ動画を見てみましょう。この動画では[ So, it depends on what you want to accomplish with your run ]と言っています。聴き取れるかトライしてみてくだい。

（25:22～、再生ボタンを押せばすぐ始まります）

いかがだったでしょうか。ある程度型で覚えていけば、音がつながっていたり脱落していてもリスニングはかなり楽になると思います。発音記号では覚えられないし（書くとこうなります→ itdipendsənwʌtʃuwʌnədu）、カタカナで書くと細かな音の違いが曖昧になり、結局音が再現できないという人は、カタカナ母音で直観的に覚えていくことをおススメします。

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