この英語聴き取れますか?⑩:ウェンズィガナゲバグ
ネイティブの発音って、音がくっついたり脱落したりして、聴き取るのが難しいですよね。でも、どんな音かわかっていれば聴き取れる音もけっこうあります。型で覚えておくことは大事です。
このブログでは、カタカナ母音を使って発音記号を「カタカナで見える化」し、英語を紹介しています。カタカナ母音は、身近なカタカナ表記なので直観的、また英語の音を「見る」という新感覚が刺激になり、曖昧だった音の整理が進むことで印象に残りやすく、記憶定着も促進されます。
ということで、今日はニック先生の動画を紹介しながら、よくある脱落や連結の型についてカタカナ母音で解説していきたいと思います。ニック先生の動画はとてもわかりやすくて、実際ネイティブがどう発音するか解説されているので、とてもありがたい動画です。それでは見ていきましょう。
ではさっそく聴いてみましょう。なんと言っているか聴き取れますか。
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正解は[ When is he going to get back? ]でした。聴き取れましたか。「彼はいつ帰ってくるの」という意味ですね。今日のポイントは[ is he going to ~ ]です。heの未来形・疑問文の表現で、映画や日常会話でよく出てきます。この表現もよく連結したり脱落しますが、どんな音かわかっていれば案外聴き取れるものです。それではカタカナ母音で音の変化について解説したいと思います。
ストップ音のget back
get backという発音は、その後さらに文が続かなければ、口を/ k /の形にして、実際の音は出しません。英語ではこういう音をストップ音(ニック先生は「寸止めの発音」とおっしゃっています)と言います。/ k /の他にも/ d /、/ p b/、/ k g /の音はこのストップ音で終わります。さらに、getの/ t /もこのストップ音になっています。次が母音であれば母音とくっ付き/ t /の音が聞こえますが(例:get up)、子音が続く場合、語中でもストップ音になります。
カタカナ表記で子音が薄くなっていたらストップ音の印ですので、音を出さずに止めて終わるとネイティブのような発音になります。それではニック先生の練習してみましょう。
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going toでガナ
going toの表現は何度も出てきていますが復習しておきましょう。中学校で習う定番のフレーズですが、ネイティブはほとんど「ゴーイングトゥー」とは言いません。もっと短くガナ(gənə)、これだけです。
is heはイズィ
そのまま読むと「イズヒー」ですが、/ h /の音は脱落することがほとんどです。/ h /は英語の中でも弱い音として扱われていて、特にhe、him、his、herの場合は、ネイティブが発音するとほとんど/ h /が脱落しています。is he の場合、heの/ h /が脱落し、isの/ z /と連結して/ zi /になります。それでは is he going to の音の変化をカタカナ母音で確認しておきましょう。
is he going to は短縮されて「イズィガナ」、これだけです。読むと1秒ぐらいですからネイティブが英語が速く聞こえるはずですね。それでは、is he の表現をニック先生と練習してみましょう。
(カタカナ母音の説明は動画の上下に配置してあります)
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when + isでウェンズ
when isには省略形がありwhen'sと書いて/ wenz /と読みます。同様にwhat isはwhat'sと書いて/ waʌts /、where is はwhere'sと書いて/ weərz /と読みます。この省略形に今回の he going toが続くと、/ h /が脱落したheとくっ付き/ zi /、/ tsi /となります。例として when's の音の変化を確認してみましょう。
それでは練習してみましょう。まずは、what'sとwhere'sの型です。
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続いて、when'sの型です。全体の文と合わせてみましょう。
[ When is he going to get back? ]
When is he going to~にcome 、get married をつなげた例文も合わせて練習してみてください。
(7:52~、再生ボタンを押せばすぐ始まります)
では最後にもう一つ動画を見てみましょう。この動画では[ ...you are ready to go again. What's he gonna do with a believer that just won't quit. What's he gonna do with a believer that says... ]と言っています。聴き取れるかトライしてみてくだい。
(24:06~、再生ボタンを押せばすぐ始まります)
いかがだったでしょうか。ある程度型で覚えていけば、音がつながっていたり脱落していてもリスニングはかなり楽になると思います。発音記号では覚えられないし(書くとこうなります→ wenzigənəgetbæk)、カタカナで書くと細かな音の違いが曖昧になり、結局音が再現できないという人は、カタカナ母音で直観的に覚えていくことをおススメします。
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