この英語聴き取れますか?⑦:あぃしゅどぅなとぅるでぃむ

ネイティブの発音って、音がくっついたり脱落したりして、聴き取るのが難しいですよね。でも、どんな音かわかっていれば聴き取れる音もけっこうあります。型で覚えておくことは大事です。
このブログでは、カタカナ母音を使って発音記号を「カタカナで見える化」し、英語を紹介しています。カタカナ母音は、身近なカタカナ表記なので直観的、また英語の音を「見る」という新感覚が刺激になり、曖昧だった音の整理が進むことで印象に残りやすく、記憶定着も促進されます。

ということで、今日はニック先生の動画を紹介しながら、よくある脱落や連結の型についてカタカナ母音で解説していきたいと思います。ニック先生の動画はとてもわかりやすくて、実際ネイティブがどう発音するか解説されているので、とてもありがたい動画です(笑)それでは見ていきましょう。

ではさっそく聴いてみましょう。なんと言っているか聴き取れますか。

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正解は[ I shouldn't have told him ]でした。聴き取れましたか。これは、「彼に言わなきゃよかった」という意味です。[ shouldn't have ~ ]は「~にしなきゃよかった」という表現で、映画や日常会話でよく出てきます。この表現もよく連結したり脱落しますが、どんな音かわかっていれば案外聴き取れるものです。それではカタカナ母音で音の変化について解説したいと思います。

told himの/ h /は消える?
/ h /は英語の中でも弱い音として扱われているため脱落しやすく、特にhe、him、his、her/ h /は、ネイティブが発音するとほとんど脱落してしまいます。また、子音・母音の順で連続すると、子音音節を越えて次の母音と手をつなごうとします。つまり、まずhimの/ h /が脱落して/ tould_im /になり、子音が母音に連結して/ toul_dim /になります。他の型も含めて、カタカナ母音を見ながらニック先生と練習してみましょう。

あぃしゅどなとぅるでぃむ-01

(0:58~、再生ボタンを押せばすぐ始まります)

I should've:アイシュドゥヴ
さきほどhimの/ h /が脱落していましたが、haveもよく脱落します。should have~で「~しておけばよかった」という意味になりますが、haveの/ h /が脱落して、should'veと省略されます。haveは、意味的な強調が弱くなると、/ h /が脱落するだけではなく、音も弱くなっていきます。
/ hæv / → / æv / → / əv / → / v /
こんな感じです。ではカタカナ母音で音の変化を見てみましょう。

あぃしゅどなとぅるでぃむ-02

それでは他の型も含めて練習してみましょう。

あぃしゅどなとぅるでぃむ-03

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I shouldn't have:アイシュドゥヌヴ
今回の表現、「~しなきゃよかった」ですが、まずshould notが短縮されてshouldn'tになります。さらに[ 't ]が脱落します。そして先ほどのようにhaveも/ h /が脱落して音が弱まります。音は塊で覚えてしまえばいいですが、一応音の変化も確かめておきたいという方のために、音声変化の解説も付けておきますね。

あぃしゅどなとぅるでぃむ-04

それでは他の型も含めて練習してみましょう。

あぃしゅどなとぅるでぃむ-05

(5:39~、再生ボタンを押せばすぐ始まります)

さらーに短く!

既にshould have、should not haveの原形はないと言っても過言ではないですが、ニック先生はもっと短くなると解説されています。haveの音が/ ə /だけになった版ということだと思いますが。。。こんなに短くなるんですね。シュダ、シュドゥナ!ではさらに短い版でも練習してみましょう。

あぃしゅどなとぅるでぃむ-06

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(6:44~、再生ボタンを押せばすぐ始まります)

それでは全部合わせて言ってみましょう。
[ I shouldn't have told him ]

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(7:39~、再生ボタンを押せばすぐ始まります)

では最後にもう一つ動画を見てみましょう。この動画では[ ... there is this moment in me where I was like, maybe I shouldn't have given him this much space and trusted. ]と言っています。聴き取れるかトライしてみてくだい。

(43:41~、再生ボタンを押せばすぐ始まります)

いかがだったでしょうか。ある程度型で覚えていけば、音がつながっていたり脱落していてもリスニングはかなり楽になると思います。発音記号では覚えられないし(書くとこうなります→ aiʃudnətouldim)、カタカナで書くと細かな音の違いが曖昧になり、結局音が再現できないという人は、カタカナ母音で直観的に覚えていくことをおススメします。

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