この英語聴き取れますか？⑤：うぇ－ぢゅげでむ

ネイティブの発音って、音がくっついたり脱落したりして、聴き取るのが難しいですよね。でも、どんな音かわかっていれば聴き取れる音もけっこうあります。型で覚えておくことは大事です。
このブログでは、カタカナ母音を使って発音記号を「カタカナで見える化」し、英語を紹介しています。カタカナ母音は、身近なカタカナ表記なので直観的、また英語の音を「見る」という新感覚が刺激になり、曖昧だった音の整理が進むことで印象に残りやすく、記憶定着も促進されます。

ということで、今日はニック先生の動画を紹介しながら、よくある脱落や連結の型についてカタカナ母音で解説していきたいと思います。ニック先生の動画はとてもわかりやすくて、実際ネイティブがどう発音するか解説されているので、とてもありがたい動画です（笑）それでは見ていきましょう。

ではさっそく聴いてみましょう。なんと言っているか聴き取れますか。

（0:27～、再生ボタンを押せばすぐ始まります）

正解は[ Where did you get them? ]でした。聴き取れましたか。テキストで見るとめちゃめちゃ簡単ですが、実際にネイティブがどう発音するかしらないと・・・？？？ってなちゃいますよね。それではカタカナ母音で音のつながり、脱落などについて解説したいと思います。

where did → where'd
where'd、これ、なんかよく見るような気がするけど、、なんだっけ？という人もいるかもしれません。これはwhere didの省略形なんですね。一日何回も使う言葉なので、もう短くしちゃえということでコンパクトになったのがwhere'dです。今日のポイントはこれにyouが続いて起きる音の変化です。音声変化は下のスライドに解説しました。

d + youでヂュ
where'dとyouが並ぶと/ d /と/ juː /の音が連続し、/ d /でも/ juː /でもない/ dʒuː /になることがあります。相互同化といいます。/ juː /は弱くなると/ ju /と短くなり、/ dʒu /になります。前回のIt depends on ～でもwhat + youで「ワチュ」になっていましたが、where'd youでも同じように変化しています。ではカタカナ母音でも音の変化を見てみましょう。

ウェ~－・ヂュ・ゲ・デム-01

それでは他の型も含めてニック先生と練習してみましょう。

ウェ~－・ヂュ・ゴぅ (2)

（4:10～、再生ボタンを押せばすぐ始まります）

what + did + youでワジュ？
（whereではなく）whatとyouのように/ t /と/ d /が連続すると、/ t /が完全に消え、/ wʌt did /が/ wʌ did /のようになることがあります。さらにyouと連結すると/ wʌ di dʒu /となります。ニック先生は、真ん中の/ di /も消えてしまい、/ wʌ dʒu /になるとも言っています。どんだけ音が消えていくの～という感じですが、そういう音だと知っていれば案外聞こえるものですので、型で覚えてしまいましょう。それでは他の型も含めて聞いてみましょう。
（音の変化はこうなります）

ウェ~－・ヂュ・ゴぅ (3)

（練習パートです）

ウェ~－・ヂュ・ゲ・デム-04

ウェ~－・ヂュ・ゲ・デム-05

（5:21～、再生ボタンを押せばすぐ始まります）

themのthもよく省略される
以前、/ h /は英語の中でも弱い音として扱われ、特にhe、him、his、herの/ h /は脱落しやすい、というお話をしましたが、themの/ th /もネイティブが発音するとよく脱落します。それではhim、herの復習をしつつ、themの/ th /が消える言い方も練習してみましょう。動画ではgiveとmeetを使って練習していますが、meetの例では、/ t /の音が母音に挟まれていることからフラップTの音になっていることにも注意して発音してみてください。

ウェ~－・ヂュ・ゴぅ (6)-01

（6:36～、再生ボタンを押せばすぐ始まります）

最初から全部つなげるとこうなります
[ Where did you get them? ]

ウェ~－・ヂュ・ゴぅ (6)-02

（7:16～、再生ボタンを押せばすぐ始まります）

では最後にもう一つ動画を見てみましょう。この動画では[ ...that was yummy. Where'd you get that recipe? ]と言っています。聴き取れるかトライしてみてくだい。

（32:25～、再生ボタンを押せばすぐ始まります）

いかがだったでしょうか。ある程度型で覚えていけば、音がつながっていたり脱落していてもリスニングはかなり楽になると思います。発音記号では覚えられないし（書くとこうなります→ wəːrdʒugou）、カタカナで書くと細かな音の違いが曖昧になり、結局音が再現できないという人は、カタカナ母音で直観的に覚えていくことをおススメします。

今日も見ていただきありがとうございます。コンテンツがおもしろかったらフォローいただけると嬉しいです。

聴く、話すに加えて、カタカナ母音で「見る」が英語学習に役立ちそうと思ったらこちらもチェックしてみてください。

『25のカタカナ母音が英語の世界を変える』
（中学一年生レベルの単語５００を収録）

note.com

英語の母音：まずは1つチェックしてみよう
25も母音があって覚えるのは大変と思われたあなた、その気持ちよくわかります。そんな方、まずはこちらをチェックして、あなたが知っている英語の音、1つでもいいので探してみてください。英語の音が整理されて、きっと英語力アップにつながると思いますよ。

こちらもおススメ

カタカナ母音で見る～試験対策：発音問題３～