なぜ「ミルク」はミゥクと聞こえる?

milk サムネ

なぜ「ミルク」は「ミゥク」と聞こえる?
英語の "milk" という単語は、「ミルク」のはずなのに、ネイティブの発音を聞くと「ミゥク」にしか聞こえない、ということがあると思います。
なぜでしょうか?存在するはずのLは一体どこへ?そして、自分で発音するときはどうやって言ったらいいのでしょうか?

答え:本当に「ミゥク」と言っているから
ネイティブの発音が「ミゥク」としか聞こえなくて不思議だった方の耳は正解です。実は、ネイティブも本当に「ミゥク」と発音していて、「l」は「ゥ」に近い音になっているのです。

Lの母音化という現象
学校の英語ではまず説明されないでしょうが、英語では「Lが母音化する」という現象があります。このLの音に日本語の「ウ」を代用しても、割と通じると思います。しいて言うなら唇を尖らせず弱めの「ウ」、という感じかな。少なくともはっきりとした「ル」よりはずっと英語らしい音になると思います。
このLは「ダークL」という名前で紹介されていることもありますが、とにかく子音というイメージは捨てて母音の1つと再認識した方がすっきりすると思います。

ミルクの発音記号
ミルクの発音記号は milk です。母音がいくつあって子音がいくつあるかわかりますか?
メインの音は mi(子音m + 母音i)、そしてLも母音とみなしましょう。残る k がひとりぼっちの子音です。
カタカナで「ミルク」と書くと、表記からは母音・子音がわからないので、強弱をつけてみます。こんな感じ。

画像1

① mi はメインの音なので一番大きいです。
② L も母音としましたが、mi よりは小さい音なので少し小さく。
③ k はぼっちの子音なので小さく、そして下側に書いておきます。
このカタカナを見ていると音符が3つ並んだ楽譜に見えてきませんか?笑

まとめ
milk は3つの音符があるイメージで、L は弱めの「ウ」と覚えておきましょう!

今回ご紹介した「milk→ミゥク」のような現象は、英語でたくさん起こっていますが、学校では教えてくれません。他にもいろいろな音の変化、特徴について説明していますので、こちらもぜひチェックしてみてください。

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