この英語聴き取れますか？①：あぃめでぃまだぱーでぃ
ネイティブの発音って、音がくっついたり脱落したりして、聴き取るのが難しいですよね。ネイティブの速さで話しかけられると、スーパースローにして再生したくなりますが、どんな音かわかっていれば聴き取れる音もけっこうありますし、型で覚えておくことは大事です。
ということで、今日はニック先生の動画を紹介しながら、よくある脱落や連結の型について見ていきたいと思います。ニック先生の動画はとてもわかりやすくて、実際ネイティブがどう発音するか解説されているので、とてもありがたい動画です（笑）カタカナ母音で解説したらおもしろいなと思い記事にしてみました。
ではさっそく聴いてみましょう。なんと言っているか聴き取れますか。
（0:27～、再生ボタンを押せばすぐ始まります）
正解は[ I met him at a party ]でした。聴き取れましたか。それではカタカナ母音で音のつながり、脱落などについて解説したいと思います。
met himの/ h /は消える？
/ h /は英語の中でも弱い音として扱われているため脱落しやすく、特にhe、him、his、herの/ h /は、ネイティブが発音するとほとんど脱落してしまいます。
子音が母音につながる？
これもよくあります。例えばtake up / teik_ʌp /が/ tei_kʌp /になります。/ k /の音が音節を越えて次の/ ʌ /の音と手をつなぐ感じです。
Tの音はダに変化？
waterの発音を聴いて/ d /や/ r /の音に聞こえたということはありませんか。この音は「フラップT」と呼ばれ、弱く/ d /を発音した感じの音です。day / ˈdei /のようにアクセントを伴って強く発せられる/ d /ではなく、daddy/ ˈdædi /の2音節目/ d /と同じ音です。/ r /にも聞こえますが、英語の/ r /は舌先が歯に触れないのに比べ、この音は舌先が一瞬軽く触る感じです。flapは、鳥が羽を「パタパタと羽ばたかせる」という意味で、舌先をパタっと弾いて歯に一瞬タッチさせる感じです。
英語では「t between vowels」とも言われますが、母音に挟まれかつアクセントを伴わないと、このフラップTの音になります。つまり、/ t /の前が子音だとそのままということですね。確かにnext chanceなどのときは/ t /のままです。
hが消えて、子音が母音と手をつなぎ、tがdに変化すると・・・
/ met him /はこうなります。
④になると原形が全然ありませんね。。。耳が良い人は聴いただけで分かるのかもしれませんが、リスニングが苦手な人は覚えておかないと聴き取れないかもしれません。では他の型も含めてニック先生と練習してみましょう。
（3:03～、再生ボタンを押せばすぐ始まります）
アダパーディ
次はat a partyです。こちらも子音が母音につながり、/ t /がフラップTの音に変化しています。
met himとat a partyを連結させると
こうなります。
では、[ I ]も加えて聴いてみましょう。
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では最後にもう一つ動画を見てみましょう。この動画では[ I think I met him at a cocktail party ]と言っています。聴き取れるかトライしてみてくだい。
（29:18～、再生ボタンを押せばすぐ始まります）
いかがだったでしょうか。ある程度型で覚えていけば、音がつながっていたり脱落していてもリスニングはかなり楽になると思います。発音記号では覚えられないし（書くとこうなります→ aimedimədəpɑːrdi）、カタカナで書くと細かな音の違いが曖昧になり、結局音が再現できないという人は、カタカナ母音で直観的に覚えていくことをおススメします。
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