3兄弟のお兄ちゃん？ ～ / əːr / という音 ～
以前の記事で、/ ə /と/ ər /は別々の音だったんですね、と紹介しました。確かにそうですが、/ ə /の音がベースになっている意味では、近い音と言えます。/ ər /の音は、/ r /の音色がくっつく分、音がより安定して、だいたいの場合、日本語の「あ」に近い音に聞こえるのではないかと思います（バナナとレモンの回のようにユレユレということはないと思います）。
似たもの同士の音だなとは思っていましたが、今日紹介する音のことを考えていたら、まるで3兄弟みたい！と思ってしまいました。
今日紹介する音は、/ əːr /。workとかbirdとかに使われている音ですね。一見すると/ ə /の音を伸ばし、続いて/ r /の音色を付ける、ように思えますが、そうではなく、最初から/ ər /の音を出し長く発音する、という音（長母音と言います）です。/ ə /と/ ər /は、母音ですが音量的にも小さく聞きにくい、と思うことがあるかもしれませんが、/ əːr /になると、しっかりと大きな音で発音される印象です。まさに三人兄弟の頼れるお兄ちゃん、という感じです。
/ ə /、/ ər /と比べながら/ əːr /の音をカタカタ母音にしてみましょう。
3兄弟の個性がでてます（笑）
earthも/ əːr /が使われている単語です。最後の/ th /の音も英語特有の音で、それも相まって、この単語がきれいに言えるようになり、「自分も英語がかっこよく発音できるようになったな」、と思っていました。が、かくゆう私も/ ə /の音を伸ばした「後」に/ r /の音を出していて、英語風なだけの残念な発音になっていました。恥ずかしいですね。やっぱりベースとなる音はしっかりと整理しておいた方がいいなと実感しましあた。
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こちらもおススメ
/ ə /の音：正しい発音は？ ～ bananaとlemon～
/ ər /の音：/ ər /の音ってどんな音？
